女性が嫌う間取りでは、内見者が見に来ない
収益用物件で利益を得るには、できるだけ空室になりにくい物件でないといけない。
空室ばかりになる物件というのは、駅やバス停から遠いとか、周囲にスーパーやコンビニがないとか、様々な立地条件の悪さを持っている。
立地条件が悪いと、いくら賃料を値下げしても、入居希望者の属性が限定されるから、不利な物件になる。
たとえば車やバイクがないと生活できないような立地条件では、職場まで車で通っているような人でもないと、入居したいとは思わないだろう。
さらに主な移動手段が車やバイクの人は、駐車スペースさえあれば、どこに住んでも良いわけだから、競合物件も半径十キロ以上のエリアに拡がってしまう。
物件の間取りや設備といった住みやすさも、重要なポイントだ。
たとえば女性目線で住みたくないような物件であれば、その時点で入居希望者(見込み客)から女性が消えてしまう。
特にファミリータイプの物件であれば、入居を決めるのはたいていの場合女性だから、女性が真っ先に候補から外すような物件では、空室だらけになっても仕方が無い。
では女性がどういう要件を挙げるかというと、
- トイレと風呂が別
- 玄関に十分な靴置き場がある
- 陽当たりがよく温かい
- 風呂には追い炊き機能がある
- 玄関から生活スペースが見えない
- オートロックなどセキュリティに配慮されてる
…などといったことらしい。
陽当たりは重要。リフォームでどこまで改善できるか
内見者を増やすには、まず間取り図の段階で、嫌われないことが重要だ。
特に女性の場合、住みたくない物件の特徴がハッキリしていて、トイレと風呂が一緒になったユニットバスは、嫌らしい。
また玄関脇に靴を置くスペースも十分ないと嫌らしい。
トイレと風呂が別とか、玄関に靴置き場というのは、女性は「キレイなスペース」に「汚いもの」を置きたくないという感覚なんだろうと思う。
つまり風呂はキレイなスペースだが、トイレは汚いモノ。
室内はキレイなスペースだが、靴は汚いモノ。
これらを一緒にすることに、生理的な抵抗があるのだと思われる。
なので収益用物件を手に入れる際には、これらの点を満たしているか、リフォームで改善できるかどうかを考えないといけない。
一方、日当たりが良いとか、風呂に追い炊き機能が欲しいというのは、女性は寒さを非常に気にすると言うことらしい。
日本の女性は、タンパク質の摂取量が少なすぎるせいか、身体が冷えやすい。
筋肉と脂肪が十分付いていないと、ちょっと温まってもすぐに冷めてしまうのだ。
なので物件を選ぶ際には、日当たりが良い物件かどうかが重要で、陽当たりが悪い物件には、何らかの工夫をする必要があるだろう。
なので陽当たりが悪い部屋は避けるか、リフォームで改善できるかどうかを、考えて見ないといけない。
アパート経営の本等を読むと、こういう難あり物件を安く買って、リフォームで工夫して住環境を改善して、集客に役立てる話がよく載ってるね。