仲介業者が紹介しやすい物件か?
アパート経営の最大の問題は、入居率を高く保つこと。
すなわち空室対策だろう。
アパート経営を始める前は、自分がアパートを持ったらずっと満室で家賃収入が入ってくるなんて夢想してしまうが、現実というのはそう甘くない。
エイ●ルとか賃貸住宅の仲介業者に入ってもらっても、そうそうこちらの都合に合わせて入居者はやってこない。
それどころか実は、全然自分のアパートを紹介してもらえていないなんて事もあるようだ。
理由は「部屋に魅力がなく、紹介しにくいから」だったりする。
というのも仲介業者も仕事だから、すぐに決まりそうな物件から紹介する。
部屋を探しているという人が来たら、色んな物件を紹介して、そのうち3つくらい車で現地へ案内するわけだ。
そうやって2~3時間、案内して契約を結んでもらうわけだから、仲介業者の営業さんも、無駄足を踏みたくないわけである。
となると必然的に、すぐに決まりやすい部屋から順番に紹介することになる。
たとえばフローリングの部屋が流行っていたら、フローリングの物件ばかり紹介するし、バリアフリーの物件が流行っていたら、そう言う物件ばかり紹介する。
そうなると、何の変哲もない自分の物件なんか、後回しになってしまい、何か問題を抱えているようなお客さんばかり連れてくることになる。
つまり部屋を借りたい人が、一目見て「ここなら住んでもいいかな」と思うような部屋でないと、仲介業者さんも紹介してくれないってわけだ。
さらに仲介業者さんがドンドンお客さんを連れてきても、契約に結びつかないようなケースだってあり得る。
先に自分のみすぼらしい物件を見せておいて、そのあと本命のきれいな別の物件に連れて行くって事もあり得るから、そう言うダシにされないような物件でないと、満室どころか、ガラガラ経営で大損にもなりかねない。
NEXT:空室対策・安易なリフォームは命取り