陽当たりが良く、風通しの良い物件が最良

収益用物件を選ぶには、物件を観に来た内見者が、住みたいと思うような物件でないといけない。

 

そしてそもそも内見者に来てもらうには、住まいを探している人の関心を引くような物件でないといけない。

 

そのためには、どんな間取りの物件が必要なのか。

 

それにはまず、女性が物件選びの条件に挙げることが多い

  • トイレ・バス別の物件
  • 収納スペースが広い物件(特に靴箱)
  • 日当たりが良く温かい物件
  • 追い炊き機能が付いた風呂がある物件
  • セキュリティに配慮された物件

といった条件になるだろう。

 

こういう条件を満たさないと、不動産仲介会社の店頭で、候補リストにも載らない。

 

それでは、いくら仲介会社や管理会社の営業さんにお願いしても、空室を見に来る見込み客も増えないはずだ。

 

営業さんも、成約し辛いような物件を紹介するより、すぐに成約するような良い物件を先に薦めたいだろうし。

 

では、これらの条件を見取り図上で満たした上で、実際にどういう物件が良い物件なのか。

 

それは陽当たりの良さと、風通しの良さが備わった住まいだという。

 

陽当たりが良く、穏やかに風が流れるような物件であれば、湿気が籠もることも少ないし、カビやダニの発生も抑えられる。

 

逆に、陽当たりが悪く、湿気が籠もるような物件だと、健康な人は避けるから、賃料を大きく下げないと入居者を集められない可能性が高い。

 

なので実際の物件を見る際には、

  • ダイレクトゲイン(直射日光)が、建物のどこに、どれくらい当たるのか
  • 玄関や窓をを開けたときに、どれくらい風が入ってくるのか

を確かめる必要がある。

 

日が当たる壁が熱を吸収し、それがどこに流れていくかが重要だ。

 

せっかく暖かい空気ができても、それが部屋に入ってこないのであれば、冬寒い部屋と言うことになる。




玄関からは風が入らない方が良い

風通しの善し悪しは、快適な部屋には重要だ。

 

風が入りにくい部屋は、湿気も溜まりやすく、結露ができてカビやすい。

 

健康に悪影響があるのは、カビの胞子やダニの死骸、建材から出るホルムアルデヒドなどの化学物質だが、これらは換気の良さで改善できる。

 

そもそも風通しの良さというのは、窓の組み合わせで決まる。

 

東西とか南北と言ったように、反対の方向に窓があれば、部屋全体に風通しは良くなる。

 

ただし玄関からは風が入らない方が良い

 

特に玄関が北の方角に付いている場合は、玄関を開けるたびに寒い空気がドーッと入ってくるので、部屋が冷えてしまう。

 

アパートやマンションでも、南側にベランダを造り、北側に玄関を造ることが多いので、北側の玄関から風が入ってくると、寒いし冷える。

 

窓は必要が無ければずっと閉めておけば良いが、玄関は、そういうわけにもいかない。

 

部屋の北側が寒くなるのは仕方が無いが、部屋の中に温度差があると、血圧が上がったり下がったりするため、年寄りや病人には辛い。

 

なので少しでも冷えを改善するために、北側の廊下に風よけの工夫が必要かもしれない。

 

もちろん湿気が籠もってはいけないので、風は通らないといけないが、直接吹き込まないようにすれば良い。

 

日本の場合は、冬は北西から風が吹き込んでくるので、北西の方角に植木を植えれば良いし、北東の鬼門にはナンテンやヒイラギなどを植えると良い。

 

とは言っても立地によって風が吹いてくる方向は違うので、実際に風が吹いてくる方向を調べねばならないのだが。


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