太陽光採光システムとダイレクトゲイン

女性は寒さに弱い人が多い。

 

そのため、日当たりの悪い部屋は、それだけで敬遠されてしまう。

 

日の当たらない住宅は、寒くて湿った住宅になる。

 

こういう住宅は、カビなどが生えやすく、ダニもわきやすいので健康に悪い。

 

なので運悪く陽当たりの悪い物件を手に入れてしまった場合は、リフォームで旨く工夫して、陽当たりの悪さと、風通しの悪さを改善しなければならない。

 

近年の住宅基準には、換気性能の基準もあるので、新しい物件と古い物件では、住みやすさ自体がかなり違うしね。

 

で、リフォームにお金をかけることができるのであれば、「太陽光採光システム」を導入して、暗い部屋に光を取り入れる。

 

太陽光採光システムには、鏡を組み合わせて使うものと、プリズムやレンズと光ファイバーを用いるものがある。

 

太陽光追尾システムで常に太陽の方向に向き、光を取り入れてくれる。

 

またの当たるベランダに温室を造り、蓄熱能力のあるコンクリートや大理石など敷いて、熱を室内に取り入れる工夫も必要だろう。

 

直射日光による熱のことを「ダイレクトゲイン」と呼ぶが、ダイレクトゲインをいかに部屋に取り込むかが部屋を暖かくできるかの鍵だ。

 

物件によっては、日が当たってるのに寒い部屋というのもあるので、日が当たっている部分で熱を集めて部屋に送り込まないとね。

 

こういう風に太陽光などをうまく取り入れて、暖房費が節約できるような家を、特にパッシブソーラーハウスと呼んだりする。




パッシブ・ソーラーハウスとは

太陽光の熱をしっかり取り入れる工夫をした家をパッシブ・ソーラーハウスと呼ぶ。

 

パッシブ・ソーラーハウスには、太陽光による熱を逃がさず暖める仕組みがある。

 

具体的には、直射日光のダイレクトゲインを集めるために、コンクリートやレンガ、大理石などの蓄熱素材を敷き詰めて、その熱を部屋に導き入れる。

 

.トロンプ壁・トロンプウォール」と呼ばれる方法で、直射日光の当たる窓の内側に、集熱素材と蓄熱素材を組み合わせた壁を造って、熱を室内に取り込んで循環させる。

 

トロンプウォールの基本的な考え方は、昼間に床や壁に熱を蓄えておいて、その熱を夜の間に室内に放熱させる。

 

日向で暖めた石を室内に入れて部屋を暖めるというイメージだね。

 

他には、南向きの窓やベランダにサンルーム(温室部屋)を作って熱を取り入れる方法などがある。

 

これは寒い北国の家屋によくある仕組みだが、ベランダ全体をアルミサッシやアクリル板で囲い、冬場はそれを締め切ることで太陽光から熱を集める。

 

温室には大理石などの蓄熱効果が高い物を置いて、熱を蓄える。

 

一方、アクティブ・ソーラーハウスでは、太陽光温水器やファンなどを使って、より多くの熱を部屋に取り入れる。

 

温水の代わりに不凍液などを部屋に循環させるため、毎年メンテナンスが必要になる。

 

パッシブ・ソーラーハウスでは、室内にうまく熱を循環させるのが難しいが、アクティブ・ソーラーハウスでは、ポンプやファンを使うので、熱をうまく循環させることができる。


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