鬼門に玄関や風呂場を造ってはいけない理由
鬼門(きもん)とは、北東の方向で、鬼がやってきて災いをもたらすとされている方角だ。
家相でも、鬼門の方向に玄関や窓などの入り口、風呂やトイレなどの水設備を造ると、家族に災いがあるという言い伝えられている。
鬼門の真裏の南西の方角は「裏鬼門(うらきもん)」と呼ばれるが、裏鬼門の風呂も「後家の相」で、主人が早死にする家相と言われ、良くないとされている。
鬼門・裏鬼門という言葉は、非常によく知られた言葉であるが、何が問題なのかはハッキリしない。
さらに鬼門対策もバラバラで、何を目的にそれをやるのか訳が分からない。
たとえば鬼門は常に盛り塩をして酒で清めるとか、ギザギザの葉の柊や白南天を植えるとか、建物を欠け相にするなどが鬼門対策として行われる。
盛り塩や清めの酒というのは、汚れを払うためにやるわけだから、鬼門は汚れるのか?
ギザギザの葉の木を植えるというのは、鬼が来ないようにするためなのか?
欠け相にいたっては、何のために欠け相にするのか、皆目見当が付かない。
なので鬼門という言葉は、とりあえず置いておいて、建物の北東側の様子を考えてみる。
まず日本の季節風は、夏は南東から風が吹き、冬は北西から風が吹いてくるので、北東と南西角にゴミなどが溜まりやすいと言うことが考えられる。
風が当たる部分は乾燥しやすいが、風が当たらない部分は湿気るので、北東と南西は湿気やすいと考えられる。
そのため、建物の北東角と南西角は、汚れやすく湿気やすいのだと考えられる。
南西角はまだ日が当たるので良いが、北東角は陽当たりが悪いので、寒くてゴミが多くて湿気が多いので、特に注意が必要だという風に解釈できる。
こういうところに玄関や窓などを造ると、あまり良いものではない。
また風呂やトイレなどを造っても、さらに湿気が増えるため、良くないってことかな。
建物の張り欠けは、吉か凶か
鬼門というのは、土地や建物の中心から、北東の方角のことだ。
鬼門の方角は、寒くて湿気やすく、邪気が溜まりやすい。
一方、南西の方角は裏鬼門と呼ばれ、風呂場や台所を造ってはいけないという。
裏鬼門は風が強いので、砂埃が舞って目を痛めたり、風呂場や台所の火で火事が起こりやすい、なんていう話もあるが、もう一つよく分からん。
そして家相学や風水などで言われるのが、建物の張り(でっぱり)や欠け(へこみ)は凶だとされている。
建物は矩形(くけい・さしがた/長方形)が基本で、そこから出っ張ってるか、凹んでるかで家相が占われる。
原則的に張りは吉相で、欠け相は凶相とされているようだ。
ただし、鬼門や裏鬼門は、張りでも欠けでも凶相で、しかも大凶とされる。
張りで良いとされるのは、南東角と北西角で、大吉とされる。
凶相とされる欠けを補うには、リフォームで増築して欠け自体をなくしてしまうのが一番良い。
ただし欠けている部分を壁や塀・ラティスなどで覆うのでも良いとされている。
欠けている部分は開放されている部分なので、ここを仕切って閉じてしまうと良いらしい。
この囲った空間をどう使うかだが、木を植えても良いし、物置に使っても良いという。
ただ開放されていること自体が良くないので、扉をつけても良いが、原則的に施錠して開かないようにすると良いらしい。
家相にこだわる人が、どれくらい居るかは分からないが、どちらにしても形が良くすることは大事なことなのかもね。