トイレの進歩は日進月歩
トイレのリフォームも、収益物件をアピールする大きなポイントだろう。
賃料が安い物件の情報を見ると、トイレが古臭い物件も多く、汚れが目立つトイレの写真を平気で載せている家主さんも多い。
というのも住宅設備の中で、近年、最も技術革新が進んだのが水洗トイレの便器なので、違いが目に見えて分かるからだ。
近年の便器は汚れが付きにくい素材が使われるようになり、また縁無し便器などのように、水が出るノズルがないタイプの便器も普及している。
そのため、新しいトイレと古いトイレでは、汚れ方が全然違うので、トイレ掃除も非常に簡単になっている。
また水洗トイレの節水能力も飛躍的に向上した。
20世紀末の水洗トイレというのは、一回流すのに13リットルくらいの水を使っていたが、現在の最新の便器は、なんと5リットルしか使わずにトイレ洗浄ができるのだという。
15年前の便器の半分しか水を使わないため、家族が多い家庭では、水道料金もかなり違う。
便器が汚れにくく掃除が簡単、水道料金も節約できるとなれば、最新式トイレを採用している物件が選ばれるのも、当然のことだろう。
ということで、古い物件であれば、トイレのリフォームも必須かも知れない。
トイレのリフォームの例として一番コストが嵩むのは、和式便器を洋式便器に替えるパターンで、床を壊してて、さらに電源コンセントを引いたりする場合だ。
一番安く付くのは、既にトイレに電源コンセントがある洋式便器の交換だが、水道の配管作業などもあるため、ホームセンターで工事費込みの見積もりなどをとって比較すべきだろう。
トイレのリフォームにかかる費用は、便器の値段や作業によって替わるが、だいたい15万円から30万円くらいになるという。
トイレのリフォーム失敗例
トイレのリフォームは、意外に難しい。
というのもトイレというのは汚れやすく、汚くなる原因が山ほどあるからだ。
トイレのリフォーム失敗例にも色々あるが、ほとんどが見栄え優先でリフォームしてしまった結果、尿汚れや臭いに悩むパターンが多い。
よく見かけるリフォーム例の一つが、トイレの床をフローリングにしてしまったため、尿に含まれるアンモニアで床がすぐに傷んでしまうケース。
トイレというのは風呂と同じように水回りなのだから、木製のフローリング床にすること自体、かなり突飛にも思えるのだが、どういうわけだかフローリングにしたい人が多いらしい。
しかし実際にフローリングにすると、木製の床がアンモニアで傷んでしまって、シミができたり黒ずんだりして、非常にみっともない様子になってしまう。
トイレの床は、水拭き掃除をすることを考えて、大きなタイルにしておいた方が良い。
最近は、光触媒で汚れや臭いを分解するハイドロテクト・タイルなども販売されているので、トイレの床には、掃除しやすいこういうタイルを使うべきだろう。
別の失敗例としては、便器のサイズが大きすぎて、トイレが狭くなってしまい、掃除がしにくくなるというケースがある。
和式便器を洋式便器に変えるとき、タンク式の便器を使うと、奥行きが意外にあるため、便所が20センチくらい一気に狭くなったりする。
デカい便器はゆったりして良いのだけれど、そのせいでトイレ掃除が難しくなると、汚れが溜まりやすくなって不快になる。